小さな箱に入れたかったもの|PARFUM SATORI トライアルセット 20年の歩み 香りを連れて歩く PARFUM SATORIの トライアルセット は、香水を試すためだけに作ったものではありません。もちろん、初めての方に香りを知っていただく役目もあります。 でも、私が最初に思い描いていたのは、それとは…
生のライチ の季節に思い出すこと 生のライチ スーパーに 生のライチ が並ぶ季節になると、私は毎年一度は買うようにしています。 今では夏になると見かけるようになりましたが、二十年ほど前は、生のライチはまだ珍しい果物でした。 当時、知人がお土産に持ってきて…
一つの香りはどこから始まるのか| HYOUGE と茶の記憶 香りが、記憶を呼び戻すとき 2026年5月、体調のこともあり、予定していたフランス行きを直前に延期することにしました。 行けなくなったとき、その場所が遠ざかるかと思えば、意外にも逆でした。かえって南仏で過ごした時間が、季…
茶壷香水 は、こうして形になっていった 茶壷香水 は、最近思いついた企画ではありません。 始まりは2002年ごろまでさかのぼります。その頃、私は伽羅の香りに取り組み始めていました。伽羅の香りをそのまま一言で掴むのではなく、まずはその五味(ごみ)を一つずつ取り出…
見つからなかった 香水瓶 |パリ11区で探した器 (うつわ) の記憶 2002年、香水瓶 を探していた 私は、 香水瓶 を探していました。2002年のことです。 当時の日本では、香水瓶そのものの需要がまだ小さく、洗練された瓶を探そうと思ったら、フランスに行くしかありませんでした。今振り返っ…
HANAHIRAKU-ハナヒラク- メイキング —濃度設計 (賦香率) という調香 HANAHIRAKU-ハナヒラク- 初夏に咲く朴(ホオ)の木の花は、子どもの頭くらいはある。 この巨大な花は、崇高と言ってもいい。遠くに木の姿が見えるころから、香りはもう届いている。あたり一帯に拡散しているのだ。私は近づ…
香りに出会うための場所──PARFUM SATORI 香りジャーナル 書きたい気持ちがあふれて 香水のブランド設立後、2009年に、個人で「パルファンサトリの香り紀行」というブログを始めました。そこでは、香水のことだけでなく、読書、植物、和のこと、食べもの、音楽、芸術など、さまざまな事柄を…
PARFUM SATORI 2025 年を振り返って──時間を確認した一年 PARFUM SATORI 2025 。今年はパルファンサトリにとって、香りがさまざまな場を越えて動いた一年だった。 国内では百貨店やイベントを通じて多くの方と香りを共有し、海外では、久しぶりに現地に足を運び、あらためて…
EX SATORI -サトリ- メイキングストーリー|光の中で息づく静けさ SATORI -サトリ- のはじまり──「凛(りん)」というテーマから SATORI -サトリ- の原点は、2002年に開催されたある化粧品会社主催の香水コンテストにあります。テーマは「凛」。日本女性のたおやかな強さを表…
一日の終わりのリチュアル|パフューム バスソルト が生まれるまで 市販のバスソルトに「あと一歩」を感じていたころ パフューム バスソルト を作りたい。その始まりは、毎日の入浴にありました。 一日の終わりに、バスタブに身を沈める時間は、私にとって大切な「切り替え」の瞬間です。 けれど、市…
PARFUM EX「 和三盆 」メイキング|レモンパイから大人のグルマン香水へ 和三盆 の香りができるまで アドキサールと卵白のニュアンス 和三盆 の香りのいちばん最初の出発点は、メレンゲの香りでした。 手がかりになったのは、アドキサール(Adoxal)という香料です。アドキサールは、2,6,10-…
SOUBI -薔薇の香り ができるまで|南仏の光から日本の空気へ 薔薇の香り -SOUBI(そうび)のできるまで ──南仏の空から、瀬戸内の光へ── 薔薇の香り 。最初のインスピレーションは、南仏の海と空が薔薇色に染まる夕暮れの雲から始まった。カンヌの海岸沿いのテラスで夕食を取りながら…